【代表コラム】志願者3倍を達成した、選ばれる学校の「共感ブランド」戦略

オープンキャンパスのシーズンを迎え、運営に追われている学校関係者の方も多いのではないでしょうか。

実は私の息子(小学5年生)も中学受験を視野に、様々な学校様のサイトを覗いては、学校説明会やオープンキャンパスの情報を仕入れているところです(汗)。一人の親としても、「この学校はどんな雰囲気かな?」「子どもに合いそうかな?」とリアルな目線でチェックする日々を過ごしています。

最近、いくつかの学校関係者の方とお話しする中で、このような切実な想いをお伺いしました。

「定員割れしている学部に志願者を増やしたい」「学校の魅力化をきっかけに、地域への移住者を増やしたい」

しかし、少子化が急速に進む今、これまで通りのパンフレットやホームページによる「情報提供」だけでは、学生や保護者の心に届かなくなっています。

今、教育現場に求められているのは、選ばれるため「学校ブランディング」(=独自性を明確にし、信頼と愛着を得ること)です。

目次

1. なぜ、今「学校ブランディング」が必要なのか?

“教育環境が優れている”ということは、もはや現代において「大前提」となりました。 偏差値や設置学部、施設設備といった「機能価値(=スペック)」だけで学校を比較検討する時代は、終わりつつあります。

現代の学生や保護者は、

  • 「その学校で、どんな自分になれるのか」
  • 「その学校の考え方は、自分の価値観と合うか」

という、目に見えない「情緒的価値(=らしさ)」を基準に学校を選んでいます。

「できるだけ多くの志願者を獲得したい」と願うばかりに、誰にでも当てはまりそうな曖昧なキャッチコピーをつけてしまうと、残念ながら「結局、誰の心にも刺さらない」という結末を迎えてしまいやすいです。

結ばれたい相手(ターゲット)の解像度を徹底的に上げ、一貫したメッセージを届けることで初めて、「ここにしかない!」という唯一無二の存在として認められるようになります。

2. ブランドづくりに成功している学校の「共通点」

うまくいっている学校は、「相手に合わせた温度感のある発信」がとても上手です。

例えば、「グローバル」を公約に掲げるにしても、単に語学力や留学制度を強調するだけではありません。その先にある「多様な価値観の中を、自分で選択し、生き抜く強さ」を、具体的な在校生のストーリー(体験談)として発信しています。

実際に「希望者数3倍」を達成した事例

昨年度、弊社で国内留学生募集PRを担当させていただいたある高校の事例をご紹介します。

このプロジェクトでは、学校の立地や制度を説明するよりも先に、「その地でしか得られない一生モノの体験」を徹底的に言語化・視覚化し、SNSやWEBを通じて発信していきました。

その結果、前年度比で希望者数3倍を達成。

「条件」で選ばれるのではなく、「ここで学びたい、どう変われるか」という「ストーリー」で選ばれる。これこそが、ブランディングが持つ本当の力です。

3. デジタルネイティブ世代に届く3つのマーケティングアイデア

情報が洪水のように溢れる時代。今の学生たちの学校選びは、大人が想像する以上にシビアです。彼らの視点に合わせた3つの考え方を共有します。

① 「公式」よりも「生の声」

今の学生や保護者は、パンフレット用に作り込まれた綺麗すぎる写真よりも、在校生が日常を切り取った「リアルなSNS発信」を本能的に信頼します。

② タイパ(タイムパフォーマンス)を意識した導線

長い説明動画をじっくりと見てくれる学生は、稀だと言えるでしょう。まずは15秒で「ワクワク」が伝わるショート動画。そこから、より深いコミュニケーションへ繋ぐ「迷わせない導線設計」が必要です。

③ 参加型・体験型のデジタルコンテンツ

一方的な情報発信ではなく、診断コンテンツやSNSでの気軽な対話を通じて、「ここにあなたの居場所がある」という安心感を事前に理解してもらうことが重要です。

あなたの学校の「素晴らしい個性」を、もったいない発信で終わらせないために

「素晴らしい個性や魅力があるのに、発信の仕方がもったいない……!」 私たちが全国の学校広報を拝見していて、非常に強く感じるポイントです。

今おこなっておられる広報活動が、

  • 「独自価値(らしさ)を打ち出せているか」
  • 「相手(学生・保護者)に合わせたコミュニケーションとなっているか」

オープンキャンパスが本格化するこの時期に、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

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