訪問看護事業者による「看多機」運営受託と地域実装の伴走支援

「選ばれる公募」から、地域に「愛される実装」へ
医療と介護の結節点となる「看護小規模多機能型居宅介護(看多機)」。その運営受託には、自治体の福祉計画を深く読み解く力と、地域住民や関係機関からの信頼を勝ち取る戦略が不可欠です。
MUSUBI planningは、行政の公募(プロポーザル)における採択支援から、開設後の地域連携・PRまでを一貫してサポート。事業者の専門性を「地域のインフラ」へと昇華させるプロセスに伴走しました。
本記事では、訪問看護事業者による「看多機」運営受託と、その後の地域実装を支援した事例をご紹介します。
事例:「高い専門性」を「行政・地域の納得感」に変える難しさ
公募(プロポーザル)の壁
自治体が掲げる「地域包括ケアシステムの強化」という抽象的な方針に対し、自社のリソースや強みをどう具体的な解決策として言語化すべきか苦慮していました。また、初めてプロポーザルに参加するにあたり、その審査方法や基準、必要な「お作法」についての理解が不足していました。
発信軸のブレ
株式会社であり、拠点が複数あるものの、発信媒体はSNSのみ。内容はお知らせや日記に留まり、「ケアへの熱意」や「技術」はあっても、それを「価値」として届けるスキルが不足していました。
集客への不安
採択後から施設開所までの時間が限られており、開所までに近隣住民に認知が広がり、活用されるかという課題を抱えていました。
当社による解決法:行政の「ロジック」と地域の「感情」をPRで結ぶ
行政福祉計画の徹底解読と提案構成
該当自治体の「高齢者福祉計画」を分析し、地域が抱える潜在的な課題を特定。事業者の強みが「その課題を解決する唯一無二の手段」となるよう提案内容を助言。
「地域実装」を見据えたPR戦略の策定
単なる施設紹介ではなく、「この施設があることで街の暮らしがどう安心に変わるか」をストーリー化。住民や連携機関向けの分かりやすい広報コンテンツを企画。
選ばれるためのブランディング
類似したサービス(競合)が複数ある中で、ターゲット層から自社が選ばれるための理由づくりとして、「想い」や「価値」の言語化を行うとともに、視覚的な“感じの良さ”を生み出すデザイン支援を行いました。
POINT:「採択」をゴールにせず、「地域への定着」をゴールにする
行政の「安心」を担保する
「行政が今、何を求めているか」という視点を提案に組み込むことで、審査員からの高い信頼を獲得し、受託の確実性を高めました。
顔の見える関係性づくり
開設前からターゲット層に対するPRを継続的に行うとともに、地域のキーマンや医療介護専門職に向けた連携を実施。「顔の見える関係性」を戦略的に構築することで、スムーズな地域実装を実現しました。
情報発信の自走支援
施設職員が自ら「らしさ」や「価値」を発信できるよう、PRマインドの醸成と発信企画を支援。情報のハブとなるWEBサイトも整備し、広報を通じた「選ばれる施設づくり」の土台を整えました。
