地域のサッカークラブを運営する一般社団法人のPRに伴走

代表の想いと地域を「結ぶ」広報戦略
地域の名前を背負い、「地域のシンボルとして、愛され、頼られ、応援されるクラブを目指す。」という素晴らしい志を持って立ち上がったサッカークラブ。その運営元である一般社団法人様のPR支援を担当させていただきました。
こちらの法人様では、社会人チーム、中学生クラブ、小学生スクールと、3つの年代に渡って幅広く事業を展開され、サッカーを通じて人が輝ける・成長できる場づくりに取り組まれています。拠点となる地元地域における中学校のクラブ活動の地域移行に対応して、中学生の受け入れを行うなど、地域の中で公共性の高い役割を担う一方、運営面では地元企業とのパートナーシップの拡大やスクール運営による収益確保といった課題を抱えています。
MUSUBI planningは、産・官・学・民それぞれの立場への理解と調整力、そしてPRの専門性を活かし、クラブへの応援の輪を広げ、地域企業や保護者世代とのエンゲージメントを高めるためのコミュニケーション戦略の立案・実行に伴走しました。
課題:「地域への想い」の言語化
こちらの一般社団法人様では、情報発信ツールとして、ホームページとInstagramを運用されています。見た目の世界観は美しく整えられ、サッカー技術のノウハウを発信する動画コンテンツの閲覧数は十分な数でした。お聞きすると、「所属選手や地域の人たちが、クラブへの誇りを持てるようなブランドを意識している」とのこと。“カッコいい”“憧れられる”コンテンツ制作の技術は、素晴らしいものがありました。
ただし、広報活動を経営目標である「新しい協力者を集める」「今の主要な関係者とのエンゲージメントを維持する」といった成果に繋げるためには、カッコいい印象を与えるばかりでは不足する部分があります。
MUSUBI planningは、現在のコンテンツ発信は継続しつつも、「代表の志」「地域への貢献心」など、まだ言葉になっていない創業の想いを継続的に社会に届けることと、具体的に「どのような層の人に届けたいのか」「どう感じ、行動して欲しいのか」「そのためのコミュニケーション」を定めた戦略を、まずは組織の中に作ることをご提案させていただきました。
解決策:広報戦略の策定と実行伴走
ペルソナの深い分析
広報活動を行う際、多くの発信者が「できるだけ広く」「たくさんの人に」という意識になりがちです。しかし、誰にでも当てはまるような汎用的な表現では、受け手にとって自分ごとになりにくく、結局誰の心にも届かないという悲しい結末になりやすいのです。発信者が溢れている現代だからこそ、「誰かにとっての第一候補」をめざす心がけが大切です。そのためには、単に「年齢」「性別」「居住地」といった表面的な条件だけでなく、「どんな価値観を持っているのか」「どんなことに悩んでいるのか」という深い分析が必要になります。
段階的な広報施策の展開
広報活動は、自社メディア・外部メディア通じた発信がイメージされることが多いですが、その本質は「人と人との関係性の構築」です。相手にとっての「初めまして」でプロポーズをしても叶いにくいのと同様に、こちらの理想の状態に導くまでには段階的かつ長期的な関係構築が大切です。今回は、広報戦略において約3年後に経営目標を達成することを掲げ、そのゴールに向けたステップを3つのフェーズに分けて、フェーズごとの指針と具体的な施策を設定しました。
エンゲージメント向上に向けた役割分担
今回の広報戦略では、「新規顧客の獲得」と「現顧客とのエンゲージメント向上」を2大目標として掲げました。そのうち「現顧客とのエンゲージメント向上については、これまでに全く取り組んでこなかった新しい施策を、持続可能な範囲で複数設定しました。広報担当(代表)とMUSUBI planningとで役割分担し、それぞれのリソースを最大限に活かしながら実行していくことを決定しました。
POINT:組織内に迷わない「地図」を作る
広報業務への理解促進と効率化
広報担当を担う法人代表が必要な活動への時間を確保できるようにするために、戦略上で経営目標に沿った「やるべきこと」「やらなくてもいい(優先度が低い)こと」を明確化しました。それによって組織内部で共有・調整しやすくなり、各スタッフへの理解促進と業務の効率化につながりました。
目指すべきゴールの具体化
クラブが掲げる「地域の誇りとなる」というビジョンが、具体的に「誰が、いつ、どのように」なっていれば達成なのか、その「画」の解像度を上げることで、経営トップと組織内・外とで共有しやすくし、組織力の強化や外部との連携強化を図りました。また、実現したい「画」を広報活動を通じてペルソナに届けていくことで、クラブの想いや挑戦に対する共感を生み、応援者や濃いファンの増加を図りました。
正しい成果指標の設定
戦略立案前は、自己流の広報で「フォロワー数」「動画再生回数」など表面的な数字の増減を成果と捉えていましたが、ゴールから逆算した成果指標を設定したことで、目標達成に向けた正しい進捗確認とマネジメントができるようになりました。
